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タイトル
和文:日本の留学生政策の評価-人材養成、友好促進、経済効果の視点から 
英文:Evaluation of Japan's Foreign Student Policy: From the Perspective of Human Resource Development, Friendship Promotion and Economic Effect 
著者
和文: 佐藤由利子.  
英文: Yuriko Sato.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文:日本の留学生政策の評価-人材養成、友好促進、経済効果の視点から 
英文:Evaluation of Japan's Foreign Student Policy: From the Perspective of Human Resource Development, Friendship Promotion and Economic Effect 
巻, 号, ページ         pp. 1-238
出版年月 2010年4月30日 
出版者
和文:東信堂 
英文:Toshindou 
会議名称
和文: 
英文: 
開催地
和文: 
英文: 
アブストラクト 本書では、留学生受入れ政策の検証を目指し、日本政府が過去半世紀にわたり掲げてきた「留学生送出し国の人材養成」と「日本との友好促進」という留学生政策の目標の達成状況について、インドネシアとタイの元日本留学生、元米国留学生、非留学者(留学せずに自国の大学を卒業した者)の比較調査に基づき実証的に分析すると共に、留学生がもたらす経済便益の日米比較、国費と私費留学生の比較、留学生政策成果の促進要因、阻害要因についても考察し、今後の留学生政策への示唆事項をまとめている。 インドネシアとタイの元日本留学生は、米国の元留学生よりも、留学国の人への好感度が強い傾向があり(有意差)、日本との友好促進活動や、周りの人へ日本語教育に積極的に取り組む人が多い。非留学者と比べても、日本人への好感度が強く、日本の留学生政策は、日本との友好促進、という観点からは、成果を上げていると考えられる。また、日本留学はこれらの国の主に理系人材の養成に貢献しており、インドネシアでは大学教員や公務員、タイでは日系企業を中心とした企業勤務者となった元日本留学生が多いが、米国留学生に比べると、その数は11分の一から13分の一に過ぎず、社会的影響力はまだ小さい。 両国の元日本留学者の内、留学中に日本語で意思疎通ができた者は、ない者に比べ、教育環境への満足、学外での友人作り、友人関係の継続、留学の総合的満足のいずれにおいても有意差があり、日本で英語によるプログラムを推進する際にも、意思疎通が図れる程度の日本語習得は推奨されるべきだと考えられる。

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