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論文・著書情報


タイトル
和文:ソーシャルメディアでつながる・はじまる・ひろがる新しい学際研究:考古学GISの事例から 
英文:Get connected, started, and developed interdisciplinary research with social media: a case study from archaeological GIS 
著者
和文: 近藤康久, 阿児雄之.  
英文: Yasuhisa Kondo, Takayuki Ako.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文: 
英文: 
巻, 号, ページ        
出版年月 2012年5月21日 
出版者
和文: 
英文: 
会議名称
和文:日本地球惑星科学連合2012年大会 
英文:JpGU 2012 
開催地
和文:千葉 
英文:Chiba 
ファイル
公式リンク http://www2.jpgu.org/meeting/2012/session/M-TT38.html
 
アブストラクト 2011 年大会の「ソーシャルメディアと地球惑星科学」セッションでは、考古学と地理情報システム(GIS)の Ustream 番組「友引 Night!!」のあらましを報告した(http://www2.jpgu.org/meeting/2011/yokou/MTT034-02.pdf)。2010 年夏に放 送を開始した同番組は、六曜の友引の日2回に1回のペースで継続的に放送を続け、2012 年 2 月 16 日時点で 25 回を数 えた。生放送の視聴者数は1人から 10 人程度であるが、録画(http://ustre.am/fAyw)をいつでも視聴することができ、の べ視聴数は同日時点で 884 回を数える。 番組の特徴は、考古学と GIS に関係する学会・研究会のリポートや研究関連機器の実演にくわえ、関連分野からゲ ストを招いてトークセッションをおこなうところにある。これまでの実績では、GIS に関連して地理学・空間情報科学 分野の研究者のべ5人がゲスト出演し、放送終了後の懇談の中から新しい研究展開が生まれることもあった。たとえば 人文地理学のある研究者は、友引 Night!!のゲスト出演がきっかけとなって、地理情報システム学会 2011 年度研究発表大 会にて近藤が主宰した特別セッション「人文フィールド GIS の現在・未来」での講演を引き受けてくれた。また、番組 で武蔵野台地を流れる野川の地理学を題材とする修士論文の構想を語ってくれた大学院生ゲストには、フォローアップ として論文審査後にオフラインの報告会で論文の内容を発表する機会を設けた。 さらに、視聴者(文化人類学)からの依頼を受け、フィールド系研究者のネットワーク「Fieldnet」が主催する写真 術ワークショップ(連続2回)で Ustream 中継の技術協力をおこなった。また、別の視聴者(医療 GIS)とは、Ustream と Twitter による交流がきっかけとなって「ノンジャンルのための GIS 勉強会」および開催地巡検を2回催し、そこでの 懇談が発展して、現在、GIS を基盤とする離島の総合学術調査を計画中である。 これらのエピソードに共通するのは、Ustream あるいは Twitter というソーシャルメディアが媒介となって、研究会 や共同研究プロジェクトというリアルな学術交流が実現した点にある。しかも、たとえば GIS を共通の研究基盤とする 考古学と地域医療のインタラクションや、野川を共通の研究対象地域とする考古学と人文地理学のインタラクションな どというように、これまでの学問分野や学際研究の垣根を越えた研究展開が生まれることも特徴である。地球惑星科学 と考古学のソーシャルメディアを介した結びつきにも、大いに期待するところである。

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