情報量の爆発的増加に伴い大規模化するストレージにおいて,増大する消費電力量の抑制は重要な課題である.我々はこれまでにストレージ省電力化手法であるRAPoSDA(Replica Assisted Power Saving Disk Array) を提案してきた.RAPoSDA では可用性確保のためにプライマリ・バックアップ構成を採用してデータを二重化し,個々のディスクの回転状況を考慮したアクセスによって省電力化を実現している.本研究では可用性をより高めるためにデータを三重化以上にした場合に,RAPoSDA における省電力効果および応答性能にどのような影響を与えるのかについて評価を行う.