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論文・著書情報
タイトル
和文:
直動ローラ案内の共振振動数に関する研究
英文:
Resonance Frequency of Carriages for Linear Roller Guides
著者
和文:
酒井 康徳
, 堤 正臣.
英文:
Yasunori Sakai
, Masaomi Tsutsumi.
言語
Japanese
掲載誌/書名
和文:
精密工学会誌
英文:
Journal of the Japan Society for Precision Engineering
巻, 号, ページ
Vol. 78 No. 7 pp. 599-604
出版年月
2012年7月
出版者
和文:
精密工学会
英文:
The Japan Society for Precision Engineering
会議名称
和文:
英文:
開催地
和文:
英文:
アブストラクト
本研究では,同形式,同予圧として組み立てられた4つの直動転がり案内のキャリッジのラジアル方向へインパルス加振を行い,それにより生じた加速度と音とを検出し,周波数解析することでキャリッジの周波数応答を測定した.その結果,共振振動数がキャリッジごとに異なっていることを見出した.まず,キャリッジの周波数応答に与える検出器の影響を調べるために加速度および音の周波数応答を比較したところ,検出器の違いによる共振振動数の差は小さく,キャリッジごとの共振振動数に現れる差異は検出器によらず確認された.そこで,個々のキャリッジの共振振動数の差異が生じる原因を検討した.共振振動数の差異がキャリッジそのものの影響かどうかを調べるために,レール上の測定位置,キャリッジに加えるラジアル方向荷重,組み込むローラ個数を変化させて実験を行った.その結果,レール上の測定位置によって共 振振動数は変化するものの,キャリッジごとの共振振動数の差異には影響しないことや,共振振動数の差異が特に大きいキャリッジのラジアル方向荷重に対する共振振動数の変化は,他のキャリッジのものとは異なること,そして組み込むローラ個数を変化させれば共振振動数の差異が特に大きいキャリッジの荷重に対する共振振動数の変化が,他のキャリッジのものと一致することが明らかとなった.従って,共振振動数の差異が生じる要因はキャリッジそのものにあり,キャリッジ転走面とローラの接触状態の違いにより生じていることが分かった.また,組み込むローラの組合せを変更しても同様な共振振動数の差異が確認されたため,接触状態の違いはキャリッジ転走面に原因があり,キャリッジ転走面の輪郭形状を測定したところ,転走面中央が上に凸な形状をしており,それが接触状態の違いに影響を与えていることが明らかとなった.また,転走面中央が上に凸な形状をしているキャリッジに,直径の大きなローラ を組み込んで予圧を加えたところ,転走面中央が平らなキャリッジと同程度の予圧を加えるには,転走面中央が平らなキャリッジに組み込むものよりも大きい直径のローラを組み込む必要があることを示した.本研究の手法はキャリッジ転走面とローラとの接触状態を推定する検査方法として応用できる可能性があり,振動の検出器として騒音計を用いれば非接触で行う事も可能である.
©2007
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