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論文・著書情報


タイトル
和文:魚類のイオンホメオスタシス維持機構 
英文:Mechanism of maintaining body fluid and ion homeostasis in fish 
著者
和文: 広瀬茂久.  
英文: SHIGEHISA HIROSE.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文:生化学 
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巻, 号, ページ 84    10    821-828
出版年月 2012年10月 
出版者
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会議名称
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開催地
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アブストラクト 世紀の難問が解けつつある。「めだかの学校」に歌われているように,魚はゆうゆうと生きているように見えるが,実際は生きるために必死なのだ。淡水中では水分の流入と塩分の漏出が起こる。水分は尿として捨てればいいが,塩分の補充は並大抵ではない。イオン濃度が極端に低い環境水から濃度勾配に逆らって塩分を取り込む必要があるからだ。この仕組みを解明することが,動物生理・生化学分野での大きな課題となっていた。私たちはpH 3.5の恐山湖にすむ魚の解析から,この難問を解く手がかりを得た。さらに一見無関係に思えたアンモニア排泄系の解析から得られたヒントがもとになり,淡水魚がいかにしてエネルギー障壁を克服し塩分を取り込んでいるかが明らかになりつつある。先に解かれた海水魚の適応機構と合わせて紹介したい。

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